おはようございます、MIKIです。
早速続きます！
ホテルニューオータニでおこもりステイを楽しんでいた中学からの同級生3人。
バチェロレッテ鑑賞会をして幸せを噛みしめていたその直後、フロントから１本の電話がありました。
なんとタワー館の空調システムが壊れたので部屋を移動してほしいとの事。
しかもあと1時間ほどでホテルの方が迎えにくるというというではありませんか。
既にシャワーを浴び、すっぴんほろ酔いのバスローブ姿で途方に暮れる私達...。
徐々に暑くなる室内にぶつくさ言いながら荷造りを終えた頃、M子が部屋に備えつけのNESPRESSOでコーヒーを淹れてくれました。
コーヒーの良い香りが虚しく漂うトリプルルーム。夜景が綺麗でちょっと切ない。
すっぴんのままヘロヘロと館内を移動しながら当然思いますよね、この不条理な展開に見合う対価はグレードアップしかないと！
ところが、案内されたお部屋はベッドは豪華なものの、さきほどの部屋の半分くらいの広さ。
テレビもシンクも2つずつあったのに1つしかありません。アメニティのレベルも違います。
この後、支配人がいらっしゃるというのですぐに緊急会議。
これは明らかにグレードダウンだからクレームを言うべきだと主張するM子。
さっきは女神のような微笑みでコーヒーを淹れてくれたのに、
今は部屋にNESPRESSOマシンがないことに憤慨し、下手したら支配人に掴みかかりそうな勢い。
Y子も私も12時を過ぎたシンデレラのような気分でショックを隠せません。
ここはMIKIみたいにクレーム言わなそうな人が交渉した方が上手くいきそうな気がする、とM子。
いやいや、口下手だから無理だと尻込みする私。
交渉ならY子の方が適任じゃないかとボールをパスするも、「え、私はM子が言うと思ってた」と余裕でかわすY子。
それでいい、それでこそY子軍団のボスだ。
結局、M子が部屋の移動を交渉してくれることになりました。支配人が到着するや笑顔で迎え入れ、
「こんな事になって大変ですね〜、私達もすごく驚きましたよ」
「こちらのお部屋ももちろん素敵だと思うんですけど、さっきまでのお部屋が本当に素晴らしかったので
とっても悲しいです」
「さっきのお部屋はシンクが２つありましたけど、こちらは１つしかないんですね、なんだか残念です」
と、相手を労いつつもいかに残念な気持ちであることを矢継ぎ早にアピールした後、
「明らかにグレードダウンですよね、どうにかなりませんか？」と追い笑顔でとどめを刺す。
なかなかの交渉スキルだと思いませんか。私にはM子が関東のアンミカさんに見えました。
しかし、部屋のグレードは移動前と同等だそうで、部屋の移動はもう出来ないとのこと。
支配人の女性は、申し訳なさそうにエステの割引クーポンを置いて出ていかれました。
でも、思い返せばあのエステのクーポンを手にしたときですよね、M子の闘志に火がついたのは。
すみません、また長くなっちゃったので③に続きます！
